病気のある高齢者もより注意すべき生活不活発病
生活不活発病は、動かない状態が長期間にわたって続くことで心身の機能が低下して、さらに動くことができなくなってしまうものです。動かない状態というのは、長期間にわたって寝たきりになっている、災害などに伴う避難所暮らしで、動きたいにもかかわらず動くことができない状態をいいます。
高齢者や病気を抱えている人は、動くことができない期間が長く続くと生活不活発病になりやすくなるので注意が必要です。生活不活発病の怖いところは、悪循環に陥るとどんどん機能が低下していくという点です。例えば、高齢者が骨折をしてしまい動くことができない期間ができると、骨折が回復して動くことができるようになったとしても、少し動いただけで疲れてしまったり、動ける範囲が狭くなったりしてしまいます。
このように、活動できる範囲が狭まることは、生活不活発病がより進行するきっかけになりかねません。介護職がこうした高齢者の介助を行うときには、悪循環に陥らないようにサポートしていくことが重要です。生活不活発病を予防するポイントとしては、毎日動くことです。これは高齢者だけに限らず若い人も該当します。現実、生活不活発病を起こしている若い世代も多いです。
動くためには目的が必要になるので、家事をする、スポーツをするなどできる範囲で身体を動かすことが重要です。病気を持っている高齢者はちょっと動くと疲れてしまいますが、そんなときも長時間動くのではなく、短時間動くことを繰り返すことで発病を予防できます。概要や予防法など、生活不活発病に関する情報を網羅したおすすめサイト→“生活不活発病を知る。<医療の館>“